
2011年01月28日 09:40
先日、《使ってはいけない木がある》という講義を聞いてきました。
高校生の頃から、環境問題と呼ばれるものに関心があった私は、破壊行為ともいえる建設の面から融合していきたいと思い、建築の道を選びました。
バラバラに見える現象はカチッとはまるということを何となく思っていたのですが、私の中で最近それが少しずつはまりかけている気がします。
大学で環境の研究室に進みましたが、社会に出て仕事でそれらしいことに関わってはいませんでした。
普通にゼネコンに入社し、現場の図面を描く部署や設計部に所属し、そのあと小さな不動産+建設業の会社で住宅の設計をしたり、経理をしたりしていました。
現在はひとりで設計事務所をしていますが、不動産のことや経理の経験が独立する自信に繋がったのだと思います。
さて、冒頭のお話に戻りますが・・・
「地元の木を使った方がいい」
「日本は林業に適している気候だから林業を盛んにしよう」
「日本の建物は日本の木で作るのが風土に合っている」・・・
そう簡単に言っても、では使いましょう!となるとそう簡単ではありません。
設計段階で樹種や産地を指定しても、実際に施工する工務店と取引する材木屋さんが、同じような関心がなければ、思い通りの木材は手に入りません。
また、お客さんにこういう木を使いましょうと提案しても金額が合わないということも多々ありますし、そのような話に特に興味を示さない場合も多くあります。
今回、国産材を使いましょうではなく、使ってはいけない木があるというタイトルはかなりインパクトのあるものだと思います。
私たちの知らないところで、日本人は違法伐採に加担し、森林を開発しています。
森林を開発するということは、そこに住む動物の居場所を奪い、そこの森の恩恵を受ける先住民の居場所を奪うのです。
先住民の方が
「私が街の銀行を全て壊したらどうなりますか?私たちの森林を開発するということはそういうことなのです。日本人は企業に協力して先住民から資源を奪う人です。なぜなら消費者だからです。それを恥ずべきことだと思います。」
とおっしゃっていました。
住宅には構造材だけでなく、フロアー、階段、手摺、カウンターなどあらゆるところに木材が使われています。
その一つ一つの樹種や産地がわかるでしょうか?
実際、私たちが手にするときも明確にはわかりません。
まず、樹種や産地を確かめることが大切だということです。
樹種や産地から絶滅危惧種や違法伐採の可能性が伺えるからです。
森林認証というJISマークのような制度があります。
まず、このような事実とこのような制度があることを多くの人に知っていただきたいと思います。
森林認証を受けた木材を使おうとしたとき、先ほどと同じようになかなか使えない現状をどうしていくべきか、という問題は残ります。
木材の流通の仕組みを整えていく必要があるのです。
そのことを講義のあと質問したところ、そこに同じように来ていた方に森と繋ぐ方がいらっしゃり、お話することができました。
数日後、丁寧なお葉書を頂戴し、お電話をしたところ、今度お伺いするお約束をしました。
楽しみです。
何か繋がってきた気がします。
一歩ずつ進み、たまに戻るような歩みですが、今回のようなときはパタパタと音が聞こえて何歩も進み、そして繋がった気がするのです。
